NOT YOUR EVERYDAY DOORMAT

ネッフリ・アマプラの記憶

インシディアス『序章』

感想:見る順番があかんかったのかシリーズ自体があかんかったのか

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インシディアスの名前で幾つか映画がある(ような気がする。未見。)けど、序章と銘打ちながら、これがシリーズ最初の作品ではないよう。

それどころか、どうもこの作品はこれ以前のシリーズ作品の伏線回収回というか、背景説明回ぽい。

前を見ていないワテクシには内容が薄いようでした。

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高校卒業を間近に控える顔短くてぎゅっと詰まってる系かわいこちゃんクインは、最近部屋に誰かの気配を感じる。

これは死んだママンに違いないわ?

思い立って霊能者エリーズの元を訪れるが、夫の自殺(が直接の原因ではないんだけど)のせいで心に傷を負ったエリーズには断られてしまう。

パパンはワンオペでてんやわんやだし、弟は言うことを聞かないし、家を出ていくのがまちきれないわ!

というごく普通の10代クインたんはとある日、道の奥で手招きする人影を見かける。

なんだありゃ?と目を凝らす…とそこへ突っ込んでくる車!派手にはねられるクインたん!見せ場に乏しい映画の数少ない見せ場なのでお見逃しなく!

辛くも一命を取り留めるも両足骨折の重傷を負ってしまう。歩けなくなることがこの後起こる恐怖(全然怖くない)の大きいポイント。

車いすでマンションに帰ってきたクイン。

隣に住むヘクター(クインに片思い中・ほぼほぼ怪奇現象を怪奇現象たらしめるためだけに登場のモブキャラ)、痴呆を患う(故に核心をついたことを言ってるんだけどネコババァpgr されて相手にされない)黒人のおばあさんが出迎えてくれる。

あなたの部屋の換気口には息が出来ない男の人が住んでいる、とおばーちゃんに言われて???まあぼけてるからね、うんうん。

することなくて暇なクインたんは夜中に隣の家に接してる壁をknockして、ヘクターといちゃついてみる。向こうからもknockが返ってくるので、ふふふヘクターったら(はぁと)起こしちゃった?とテキストすると、今おばあちゃんちおるねんとヘクター少年。え?じゃあこのknockを返してくるのは誰や?!

と、天井にピキピキ走るひび!

やっと!やっと恐怖らしい要素が!

上階の住人がヒャッハーパーリー野郎なんじゃないかと疑うパパンだけど、空き家。

そんなわけはない…オカシックス…と一通り見て回ると、発見!タールみたいな足跡!てってれー!

霊視はしないことにしていたエリーズだけれど、立ち向かわなければ…とクインのマンションに捕らわれた幽霊達がさ迷う精神世界へダイブイン。

マンションの中には、複数の幽霊。どうやら「息の出来ない男」が住人にとりついては自殺をさせた後、幽霊になったその人達をマンションに監禁しているよう。女しかいなかったす。スケベ幽霊。

威勢良く、おらおらぁ!出てこいや?!と突き進むエリーズだけど、鏡の中から自分をつけねらう女の幽霊(湯ばぁば風)が飛び出てくると、いやぁぁぁやっぱりむりぃぃぃぃとなって離脱。さっきまでの威勢なんだったん。

エリーズは夫が自殺した時にあの世へ自ら出向いてみた結果、湯ばぁばに取り付かれてしまい、それが原因で降霊術が行えなくなってしまったんですね。

エリーズがトラウマを乗り越えて、もう一度霊能力者として悪霊と闘う強さを手に入れる過程のご紹介だったのかもしれない。ここまで書いてて思ったけど。

頼みのエリーズが使い物にならなかったので、次に白羽の矢がたったのがお化け退治動画配信者×2。

何の役にもたたないんだろうと言う点は想像通り、キャラ設定はセオリー通り、しかし笑いをとりたいのであろう演出は滑りまくり。

役立たず二人組が刺激したためかクインが凶暴化してしまい、役立たず二人組に頭突きを決め両足のギブスをかち割り(痛そう…)、父親を罵りながら首をかっきって死のうとするが、あわやのところで取り押さえられ、時を同じくして三度目の正直で舞い戻るエリーズ。

今度はやる気です!

二人組にも無理やりこしらえた任務を与えて、パラサイトからクインを取り戻しに行くエリーズ。

と、そこに現れたのは自殺した夫、ジャックの霊。優しく僕と一緒に死んでくれ的なことを語りかけてくる。

なるほど、「息の出来ない男」はこうやってこれまで住人を自殺に追い込んでいたのね。

何しろ夫が恋しくて仕方ないエリーズ。ほだされる気まんまんに見せかけて、私のジャックはそんなこと言わないわよ!シャッ!と偽ジャックを斬りつけて、偽ジャックはギャッつって消滅。

その後、しつこくつきまとっていた湯ばぁばもぶん殴って退治。この調子でクインたんも助けちゃうぞ♪と思うもクインは半分パラサイトにのっとられていて奪還ならず。

一旦この世に戻ってきたエリーズに詰め寄るパパン。アメリカ映画を見ていていつも違和感を感じるポイント。全くの善意で助けてくれてる人に、You have to help us!と詰め寄る奴。あるあるでーす。

私ならムッとなってそんな態度ならもうやめますおすし!つって帰るわ。

なんか詳しいことは忘れたけどここでネコババァが生きてくるんじゃなかったかな?ママがクインたんの日記にかくしておいた手紙があるっていうんじゃなかったかな?めちゃくちゃうろ覚え!

もうここらあたりから、この映画はこれ以上深くも怖くもならないことに気づいてしまって、注意散漫に家事などしながら見てたんだよね。

とにかくそのママからのメッセージのおかげでバック・トゥ・ザ・この世したクインたん。幽霊退治やる気になったエリーズ。めでたしめでたしですよ。最後にもう1ツイストあって、エリーズの家に怖いピエロみたいなのが現れて、シギャー!ってなるんだけど、これもシリーズの前作品見てないので何が何だか…

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前にも書いたけど、この作品はシリーズの謎の補完的役割なのでしょう。前の作品も見てみないとね。でもこの感じだとあんまり怖くなさそうだなぁ。