失われた時間
感想
少女漫画かな?
あらすじ
交通事故にあって病院で目を覚ましたマン(バイ・バイホー)は、五年の結婚生活とその結婚生活が離婚で終わったことの記憶を全てなくしていた。
離婚したことが信じられないマンは、元夫のユー(ジョセフ・チャン)と生活を共にして、離婚の原因を探る。
結婚当初は幸せの絶頂にいた二人がうまくいかなくなった原因とその結果起こった過ちを知ったマンとユーは再びやり直す決心をするのだが…
もっと深みのある映画に出来たテーマだったと思うんだけど、ポイントポイントで上っ面的な展開を積み重ねた結果、物語のあらが気にならないようなインパクトはなくて(記憶の夜はネタばらしが新鮮で、あれ?と思ってたことが気にならなくなった)、逆にあらばっかり気になってしまった。
アジアの映画全般その傾向があると思うんだけど、特に中華圏、中でも台湾の作品って、『楽しい』場面の演出が過剰すぎない?
冒頭の原チャリに二人乗りして、キスするところを撮ろうとして事故るシーン(そりゃ事故るわ!)、ハングオーバーのDVD を見て笑い転げるシーン、家族友人が集まってクリスマスパーティーするシーン、フラッシュモブでもう一度プロポーズするシーン…どれも大袈裟で白々しくてしらけるわ…。
そして女性の描き方がステレオタイプに
- 声がでかい
- すぐ怒る
- すぐ泣く
- 自分勝手
なのは何でなんだろう?こういうタイプが多いのか、こういうタイプが好ましいと思われるのか?
感情移入が難しいタイプだわ。
ユーがなぜ二回目のプロポーズをしようと思ったのかよく分からなかったし、それがきっかけで手術を受けることにしたならとんでもない裏目だわよ。
見終わった後に思い返してみて、話の筋は覚えているんだけど、結局なんだったんだっけ?となってる。
肉体的に生きていなくても、節目節目にその人の人生に寄り添えることが大事なんだってこと?
記憶を無くして初心に返ったとしても、同じ二人の人間が同じ行程を繰り返したら夫婦関係はいずれ元の通り破綻すると思うけどね。
そしてジョセフ・チャンが、ジョセフ・チャンがなぁ…髭のこい原田泰造にしか見えないんだ…。髭永久脱毛してみてくれないかな…。