NOT YOUR EVERYDAY DOORMAT

ネッフリ・アマプラの記憶

THE VAULT金庫強奪

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感想

ジェームズフランコ、何でこの映画出たん?

あらすじ

賭けに負けて負債のあるマイケルとその姉妹アンド良く関係性の分からない男二人が、過去に陰惨な強盗事件のあった銀行に押し入り、従業員・客・居合わせた警官を人質にとる。

銀行には、彼らが思っていたほどの金がなく焦る彼らに業務部長と名乗る男が地下に金庫があると教えるのだが…

 

ジェームズフランコくらいになったら、出演作品は選び放題かと思ってたんですが、そうでもないのかな、と思いを馳せた一作。

 

それくらいグッダグダ!

 

まずフランコさん以外の出演者が、誰かの下位互換バージョンみたいな雰囲気で、さすがフランコさんはフランコさんだわと謎の感心した。

 

フランコさんの風貌が80年代だったり、皆の頭に袋を被せてお互いが見えないようにしたりとか、色々伏線をはってはいるんだけど、如何せん肝心の『地下室に巣くう何か』とそれが襲いかかってくる様、どうにも逃げ場がない状況もどれも緊迫感に欠けるし全く怖くない。なんか途中あーでもないこーでもない誰それー!どこー!みたいな場面が続いた時は、…何やってんのかな…ってチベットスナギツネみたいな顔になっちゃった。

 

後ねー、兄弟三人が全然似てないし、顔が似てないにしても同じ家で育って、兄弟のために銀行強盗までするような繋がりが全然感じられないんですよ。

そもそも、賭けで負けて借金をこさえてその解決方法が銀行強盗…。兄弟のうち誰かとめろよ。

 

それと最初お客として来てた?アル中刑事はなんで外で張ってたん?アメリカでは警察によるああいう警戒行動があるんでしょうか。なんかそういう説明されないシチュエーションも多かったよな。途中で脚本が変わったり編集の方針が変わったりとか色々あったんでしょうか。

 

ネタバレ

強盗どもを地下に誘導してみんなのピンチを救った(のか?なんか途中もっとお金取るのを諦めて帰りそうになったときに黙っとけばそのまま解放されたんじゃ…)フランコさんは、ビデオにも写っておらず、長い間在籍する社員も見たことないという。そう、フランコさんは30年前に起きた残虐な銀行強盗事件の被害者だったのです。途中刑事の無線に混線してきた警察への通報は、30年前のフランコさんがかけたお電話だったんですね(直後に殺害)。

 

って納得しかけたけど、なんで?なんでフランコ出てきたん?銀行強盗があるとつい出てきちゃうん?それともあれか、銀行強盗には律儀にリベンジ決めていくスタイルなのかな。結構インターバルあくよね?

 

さて、ニュースでは犯人は全員死亡と言ってましたが(あれなんで?適当に数えたの?)お金をもって逃げた姉妹、ミドルオブノーウェアみたいなところで落ち合い、ひとしきり口喧嘩→多分死んでる兄か弟を悼んでとりあえず仲直り→あら、クルマがエンストしたわ?ちょっとボンネットあけてみましょ→エンジンはかかったけど、ラジオからいくら変えても同じ曲が…ひぃー!ボンネットを覗き込む妹の後ろに迫る30年前の強盗の影!殺されるぅー!っていう…

 

まずさ、よくあんな所で落ち合えたね。あの金髪顔刺青妹はずーっと待ってたの?トイレとか行ってる間も気が気じゃないよ。あと言い争いも悲しみも仲直りもリアリティがない。だからもう最後に殺されちゃっても、特段、感情もわかないですね。

よく分かんないのが、30年前の強盗は行方不明という話だったけどやっぱり死んでたんですかね?幽霊っぽかったよね?まあそんなところまで突き詰めて作ってないんだろうな。

 

あと、どうしてもこれだけは言いたい。

金庫、強奪してないからな。