NOT YOUR EVERYDAY DOORMAT

ネッフリ・アマプラの記憶

記憶の夜

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感想

人間は見せ方次第

あらすじ

良くできた兄ユソク、二浪中で神経を患う弟ジソクは家族で新居に引っ越してくる。

新しい生活にも慣れ始めた頃、ユソクが突然誘拐されて…

 

田中圭似の弟ジソクと、ずんの飯尾似の兄ユソク。

どちらも格好よく見えないんだけど、後半ユソクが正体を現すと、あら不思議、細身の鈴木亮平みたくなってかっこええやん。

ジソクが冒頭、監禁されて暴行を受ける場面から目覚めるところからして、記憶いじられてる系だろうな、とは思って、てっきり『誘拐された兄』がジソクなんだろうという読みだったんだけど。

その記憶の原因とか、引越業者の不可解な対応とか、誘拐されていた19日間とか、開かずの間からの変な物音とか、伏線の謎が解かれていくところはちょっとクスッとなる部分もあって、物語のあらが気にならなかったので良かったな。雨が降らないからなかなか惨殺事件の再現が出来なかったとか笑

通貨危機のことは知識として覚えているけど、映画の中での描かれ方が、終戦直後か?って勢いで皆カネコマへ転落してて、本当にそんなにひどかったのかなぁ?ちょっと当時の韓国に興味が湧いた。

最終的にジソクが思い出した殺人事件の顛末は、ユソクが密かに恐れていた通り、ユソクの父親が保険金目当てに母親を殺させた(アクシデントで娘も殺してしまった)というもので、絶望したユソクも、自分が人殺しだったと認識したジソクも自殺して終幕。なかなかに救いのない話だった…。

リアルな姿の方の悪ユソクがかっこよかったのと、ジソクが裸足で街を疾走するところに役者魂を感じたのと(むちゃくちゃ痛かったと思う…)、万策つきて超90年代なパソコンから超90年代なブラウザーで超90年代な交流サイトに書き込みするジソクが泣けたのが印象的でした!